INA新建築研究所様のクレド策定プロジェクトをフリーランチが総合的にサポートいたしました

フリーランチは、INA 新建築研究所(以下INA)のクレド（行動指針）策定を総合的にサポートしました。

全社を巻き込みながらボトムアップでクレドを策定するというプロジェクトの課題に対し、フリーランチは与件整理やプログラムの計画、インタビューやワークショップの実施と取りまとめ、成果物の企画・編集・デザイン、役員会議への出席と説明などを行い、幅広く支援しました。

プロジェクトの課題と背景

INAでは約300名の社員を抱えるようになり、企業規模が大きくなるにつれ、部署間や部署内でのコミュニケーション不足などの問題が顕在化していました。

INAは、社員がINAらしい企業風土を理解し体現しながらさまざまな課題を自発的に解決していくために何が必要なのかを社内で検討し、社員目線でのクレド（行動指針）を作りたいという提案をもとにクレド策定プロジェクトを立ち上げました。

INAはクレドについて、一般的な言葉でまとめるのではなく、設計事務所であるINAの業務や企業の風土といった、「INAらしさ」を反映したものにしたいという希望と、デザインを提供する会社として、最終的な成果物はデザイン・内容ともに行き届いたものにしたいという希望を持っていました。

そういった中で、いくつかの外部コンサルタント候補を検討した結果、建築業界と設計業務を詳しく把握しており、インタビューやワークショップを用いた合意形成支援、成果物の企画・編集・ディレクションにも対応できるフリーランチが起用されました。

また、プロジェクトの課題として、INA全社を巻き込んでプロジェクトを推進し、社員の声を反映しながらボトムアップでクレドを作り上げる必要がありました。

そして、作り上げたクレドが実際に使われること、さらに経営方針と相乗効果を生むことも、プロジェクトの重要なポイントでした。

クレド編集ワークショップでクレドの元となる言葉や考えをまとめている様子クレド編集ワークショップの様子

全社を巻き込んでクレドを作るためには、多くの社員がさまざまな形でプロジェクトに参加する必要があります。

さらに、経営方針とも相乗効果を生むためには経営者や経営幹部の意見をまとめることや、INAという会社を深く理解して成果物に落とし込む必要がありました。

フリーランチはこれらの課題に対し、部署や役職が異なる17名へのインタビューを実施し、その結果を取りまとめながらクレドの元となる言葉を探す編集ワークショップを開催しました。

また、経営者への事前ヒアリングやマネジメントインタビューを実施し、経営方針と相乗効果のあるクレドを作るための与件整理を行いました。

そして、これらのプロセスをINA社内で共有することで、INAの全社員がクレド策定に関心や関わりを持てるようにしました。

具体的なフリーランチのサポート内容は以下の通りです。

依頼主	株式会社INA新建築研究所
コンサルタント	株式会社フリーランチ
業務期間	2014年8月～2015年7月
クレド策定委員会	片桐隆博、片桐裕明、須藤大輔、仲宏、中村和弘、福本逸人、若狭諭
フリーランチプロジェクトメンバー	納見健悟、たかぎみ江、野口理沙子、山下健太郎、仲村健太郎

1955年に設立。建築設計だけでなくまちづくりにも力を入れている組織設計事務所です。建築設計は幅広い分野に実績があり、特に集合住宅の設計を数多く手がけています。働き方の整備に積極的に取り組んでおり、今回のクレド策定もその一環となっています。