セミナーイベント2019/11/12

イベントレポート:『コンテンツマーケティングの手法88』のフォローアップセミナー「コンテンツマーケティング/コンテンツSEO勉強会」が開催 #できスタ

「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88 (できスタ)」のフォローアップセミナー「コンテンツマーケティング/コンテンツSEO勉強会」が開催されました。このページでは、セミナーの様子や内容を詳しくレポートしています。

できスタの出版を記念して行われたこのイベントでは、敷田憲司さん、岡崎良徳さん、岸智志さん、フリーランチ代表の納見という、異なる専門性を持つ著者たちが、それぞれの切り口からコンテンツマーケティングについて戦略やノウハウを語りました。

「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」の4人の著者
できスタの著者たち。(左から)岸さん、敷田さん、納見、岡崎さん

現在、コンテンツマーケティングの難易度は以前よりもずっと高まっています。「長文のコンテンツをつくる」といった単純な施策では、まず成果は上がらない状態です。

「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」は、そういった現状に対して、これからのウェブマーケティングを総合的に理解し実践してくためのノウハウが得られる書籍です。

今回のフォローアップセミナーでは、できスタからさらに踏み込んだ内容やノウハウを著者が直接解説します。

「できスタ」をベースにさらに応用的なノウハウや戦略を解説するフォローアップセミナー

セミナーは、「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」の出版を記念して、2019年3月26日に下北沢にて開催されました。

できスタは、ウェブコンサルタントの敷田憲司さん、SEOコンサルティングを専門とする岡崎良徳さん、ライティングの専門家である岸智志さん、BtoB向けマーケティングを得意とするフリーランチ代表の納見健悟がそれぞれの専門性を発揮して執筆しており、実効性の高いコンテンツマーケティングのノウハウが集約されています。

イベントはセミナー+Q&Aパートという構成で行われました。できスタの内容から発展した応用的なノウハウや情報を著者から直接得られる機会だということで、セミナー参加者の期待度も高く、会場は満席という盛況ぶりでした。

できスタセミナー会場入口 メモをとるセミナー参加者の方々
多くの方が「コンテンツマーケティングの手法88」を持参してセミナーに参加されていました

敷田さんが解説する「数字に振り回されない」ための本質的な考え方とは

イベント当日と同じ順番で、レクチャーの内容をご紹介します。

1番目は、サーチサポーター代表で、ウェブコンサルタントの敷田憲司さんによるレクチャーです。

敷田さんは、「コンテンツマーケティングの手法88」の企画にあたって他の著者をアサインした、書籍全体の取りまとめ役です。SEO、リスティング広告、ライティングなど、ウェブマーケティングについて幅広い知識とスキルを持っています。

2019年10月出版の共著「KPI・目標必達のコンテンツマーケティング 成功の最新メソッド」など、著書も多く出されています。

ウェブコンサルタントの敷田憲司さん
ウェブコンサルタントの敷田憲司さん

敷田さんのテーマは、「目先の数字に振り回されずに検索エンジンやSNSと付き合うには」です。

ウェブマーケティングにおいて、検索順位やSNSのフォロワー数などは一見重要に思えます。また、「分かりやすい数字」なので成果として報告しやすいという側面もあります。

しかし、敷田さんはそこでちょっと立ち止まって考えてみてほしいと促します。

ウェブマーケティングの本来の目的は、情報の周知や集客により、収益を得るなどの目的を達成することです。だとすれば、本当に見るべき数字はリツイートやコンテンツへの流入を示す「エンゲージ数」のはずだと、敷田さんは解説します。

敷田さんのレクチャー スライドを指し示す敷田さん
目先の数字に振り回されずにSNSや検索エンジンと付き合う方法を解説
敷田さんは、それを踏まえた上でSNSの適切な運用について具体的なノウハウをいくつも挙げてくれました。敷田さんの専門性の幅広さと、施策の優先度を見極めるバランス感覚によって、考え方から学ぶことができたレクチャーでした。

実効性が高く「これならできそう」と思える岡崎さんのYMYLアップデート対策

レクチャー2番手は、SEOコンサルタントでサイトアクセル代表の岡崎良徳さんです。

岡崎さんはSEOの専門家で、著書に「効果がすぐ出るSEO事典」があります。

「コンテンツマーケティングの手法88」では、専門的なSEOの知識をすぐに実践できるノウハウに落とし込んで解説されており、できスタのSEOパートの中核的存在です。

SEOコンサルタントの岡崎良徳さん
SEOコンサルタントの岡崎良徳さん

岡崎さんのテーマは「YMYL対策としてサイトのE-A-Tを高める方法」です。

ちょうどイベントが開催された時期は、Googleの検索順位を決めるアルゴリズムの大きなアップデート(YMYLアップデート)によって、検索順位が下がってしまったサイトも多くありました。

YMYLアップデートで検索順位を下げないための対策として、サイトのE-A-T(専門性、権威性、信頼性)を高める必要があるとされています。岡崎さんは、専門性をいきなり高めることは難しいが、権威性や信頼性については実践しやすいテクニックがあると解説します。

岡崎さんが紹介された、サイトの権威性・信頼性を高めるためのノウハウは、非常に具体的で「これならすぐにできそう」と思えるものばかりでした。

岡崎さんが解説するYMYLアップデート対策
岡崎さんが解説するYMYLアップデート対策

例えば「プレスリリースを実施して、言及される数を増やす」というノウハウの場合です。企業のウェブ担当の方であれば、「そんなにたくさん発信する情報なんてないのでは?」という感想を持ったかもしれません。

しかし岡崎さんはそれを見越しており、プレスリリースの具体例を挙げ、無料でプレスリリースを配信できるツールも紹介されました。これ程までに丁寧で具体的な解説であれば、会場の多くの方が「これならできそう」思ったのではないでしょうか。

SEOの高い専門性を持っているだけなく、難しい課題を分解してわかりやすく実践可能なノウハウに翻訳できる岡崎さんならではのレクチャーでした。

納見が語る「ビジネスを俯瞰しウェブに最適化する」ための戦略的テクニック

3番目にレクチャーをしたのはフリーランチ代表の納見健悟です。

納見は、主にBtoB企業を対象としたコンサルティングや、建築業界に特化した転職支援を行っています。できスタでは、BtoB向けウェブマーケティングの特性を踏まえた戦略やノウハウを解説しました。

納見のテーマは「あなたのビジネスをWebで売るための戦略論とテクニック」です。

企業において、そのビジネスの一番の専門家はその企業で働く人たちです。つまり、その人たちがビジネスについて発信すれば、必然的にE-A-Tが高いサイトやコンテンツをつくることができます。

フリーランチ代表の納見健悟
フリーランチ代表の納見健悟

納見は、こういった背景から、今後企業の公式サイトは成果が出やすくなる可能性があるといいます。しかし、ウェブだけでマーケティングの問題を全て解決することは難しく、ビジネスの全体像に目を向けてビジネスプロセスを改善することが重要だと強調し、そのためのポイントを示しました。

そのポイントの1つが、「ビジネスをずらす」です。

一般的に、ビジネスの売り込み方として「なんにでも対応できます」というのは強みに感じられます。しかし、これでは競合との差別化ができず、検索上位をとるのは至難となってしまいます。

そこで、ビジネスの対象や範囲を「ずらし」ます。例えば「過払い金の請求専門の弁護士」のようにすれば、単に「弁護士」というよりも、遥かに競合が少なくなります。

「ビジネスをずらす」について解説する納見 スライドを指し示す納見
ビジネスプロセス全体を見直しウェブに最適化することで、売上につなげる方法を解説
納見のレクチャーは、コンテンツマーケティングとビジネスを一体的にとらえるという戦略性があり、俯瞰してビジネスについて考える機会となりました。

岸さんが教える「最後まで読んでもらえる」文章のノウハウ

最後にレクチャーをした岸さんは、ライティングプロダクションのスタジオライティングハイ代表で、自身もライターとして漫画原作、書籍、取材記事、セールスライティングなど、幅広いジャンルで活躍されています。

2019年12月に「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう。 Webライター実践入門」を出版される予定です。

できスタでは、ライティング経験が浅くても実践できる、SEOに効果的なライティング術を数多く紹介されました。

岸さんのテーマは、「Webサイトやブログを確実に読んでもらうためのライティング術」です。

ライティングの専門家である岸智志さん
ライティングの専門家である岸智志さん

岸さんは、できスタでは「自分で記事を書く必要がある方が比較的簡単に完成させられる」ことに重点をおいていました。一方、今回のレクチャーは「最後まで読んでもらう」ことにフォーカスしているといいます。

最後まで読んでもらうことで、ファンが増える、サービスや商品が売れるといったメリットがあると岸さんは解説します。そして、そのためには「面白い記事であること」が大切だといいます。

「面白くて最後まで読んでもらえる記事」というと、ビギナーにはものすごく難易度が高そうに思えます。しかし岸さんは、ギャグ要素などライターでも得意な人が限られるテクニックを使わなくても、面白い記事を書けるノウハウがあるといいます。

岸さんは、面白さの要素として「読者の知りたいこと」や「共感すること」などを挙げ、それらを記事の目的にそって適切に構成することで、最後まで読まれる記事をつくることができると解説されました。例えば、コンバージョンが目的の記事の場合は、冒頭から読者の知りたい順に面白さの要素を並べていきます。

最後まで読まれる文章について解説する岸さん
最後まで読まれる文章について解説する岸さん

岸さんのノウハウはライティングのビギナーにも実践可能な形に落とし込まれており、成果の上がるコンテンツの制作が難しくなっている現在において、心強い味方と言えます。

Q&Aパートではたくさんの質問が寄せられました

Q&Aパートでは、主に事前に寄せられた質問に回答していきました。質問の数が多く、できスタやコンテンツマーケティングに対する関心の高さがうかがえました。

印象深かったのは、質問に対して、著者によって観点の違いがはっきりと出ていたことです。場合によってはやや相反するような回答もありました。

しかし、それは矛盾というよりは、どのようなスタンスで考えるかという問題だと言えます。また、著者がそれぞれの視点から戦略を語ることで、聞き手はかえってどのスタンスから考えるかという視点が持て、柔軟な考えができるように思いました。

回答する著者たち
質疑ではたくさんの質問が寄せられました

いくつかの質問と回答をご紹介します。

オウンドメディアの記事コンテンツで適切な字数はどれくらい?

岡崎さん:狙うキーワードによって異なります。

実際に検索してみて、上位のコンテンツの字数を参考にするのが基本ですが、上位に記事系のコンテンツがないクエリは、何文字の記事を書いたとしても厳しいと思います。それはユーザーが長文のコンテンツを望んでいないからです。

敷田さん:今のGoogleの傾向を知る意味でも、やはり検索するのがよいと思います。字数は上位のコンテンツを目安としますが、長文のコンテンツが上位に多いなら、あえて少ない字数で内容の詰まったものを出すのも手です。

どちらにせよ、決まった字数にこだわるのでなく、ユーザーの意図を考えて、それにそったコンテンツを作るようにしたほうがよいと思います。

質問に回答する納見
企業のウェブ担当やライターの方など、さまざまな方から質問が寄せられました
納見:はじめから字数を決めたほうがコンテンツ制作上、書きやすいというのはあると思います。

リードが200字で、300字~400字のパラグラフがいくつかという構成は、ビギナーでもまとめやすいです。この構成がSEOに有利というわけではないのですが、あとからリライトもできるので、色々試してもいいのではないでしょうか。

検索流入を獲得するコンテンツと信頼性を高めるコンテンツの書き分け方は?

納見:例えばプログラマーの転職をすすめるビジネスをしているとします。そこで、「プログラミング 学習」で上位表示されたとして、そこからいきなりコンバージョンするのは難しいでしょう。

その記事で「市場価値が上がったりしますよ」というふうに潜在ニーズに訴えかけて、もう一本記事を読んでもらい、そこで信頼性を高めてコンバージョンを目指すというのがこれら記事の使い分け方です。

岸さん:ライター目線からどうすればよいかお話したいと思います。

まず、検索流入を高めるために、結局はSEOをしっかり意識するということになると思います。その上で信頼感を高める記事はどんなものかというと、検索流入の多い、大きな幹のような記事から、枝葉の記事にちゃんと回遊できるようにしてあげるというのがライターとして意識することだと思います。

回答する岸さん
著者それぞれの専門性から多様な回答がなされました。

できスタはコンテンツマーケティングでするべきことが一冊でつかめます

フォローアップセミナーの終了後も、多くの方がその場に残り、感想を言い合ったり著者に質問したりしていました。

「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」はマーケティング戦略やライティング、SEO、リスティング広告、コーディングなど、ウェブマーケティングに関連する領域を全般的にカバーしている、他にない特長を持った書籍です。

これは著者たちの専門性や得意分野の違いが、上手く作用しあっているからこそだと言えます。

できスタフォローアップセミナーは、書籍と同様に著者たちの個性が全面にでており、「コンテンツマーケティングの手法88」から一歩進んだ貴重な知見をたくさん得られる機会となりました。

積み上げられたできスタ
「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」

関連情報

『できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88』が出版されました #できスタ|フリーランチ
2018年11月に出版された「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」の概要をまとめたページです。

敷田憲司さんの著書一覧|amazon
「KPI・目標必達のコンテンツマーケティング 成功の最新メソッド」など、敷田さんの著書とプロフィールがまとめられたamazonの著者ページです。

岡崎良徳さんの著書一覧|amazon
「効果がすぐ出るSEO事典」など、岡崎さんの著作とプロフィールがまとめられたamazonの著者ページです。

納見健悟の著書一覧|amazon
納見の著書とプロフィールがまとめられたamazonの著者ページです。

岸智志さんの著書一覧|amazon
岸さんの著書がまとめられたamazonの著者ページです。2019年12月に「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう。 Webライター実践入門」が出版予定です。